暑さ指数(WBGT):
暑さ指数(WBGT)の計算式
- 屋外:WBGT値=0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
- 屋内:WBGT値=0.7×湿球温度+0.3×黒球温度
各測定値の説明
- 湿球温度(NWB):温度計の感部を水で湿らせたガーゼで包んで測定した温度です。
水分の蒸発による冷却作用を反映し、湿度の影響を大きく受けます。
- 黒球温度(GT):黒く塗装された直径約15cmの薄い銅板の球の中心に温度計を入れて観測した温度です。
太陽光などの輻射熱の影響を測定し、日差しの強い場所での体感温度と相関があります。
- 乾球温度(NDB):通常の温度計で測定したそのままの「気温」です。
暑さ指数(WBGT)と熱中症予防
環境省「熱中症予防情報サイト」より、WBGTが33℃以上になると「熱中症警戒アラート」、
35℃以上になると「熱中症特別警戒アラート」が発表されます.
環境省では、WBGTの値に応じて、以下のような「熱中症予防運動指針」を提示しています。
WBGT (°C) | 湿球温度 (°C) | 乾球温度 (°C) | レベル | 運動指針 |
31°以上 | 27°以上 | 35°以上 |
運動は 原則中止 |
特別の場合以外は運動を中止する。
特に子どもの場合には中止すべき。 |
31°未満~ 28°以上 | 27°未満 ~24°以上 | 35°未満~ 31°以上 |
厳重警戒 (激しい運動は中止) |
熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。
10~20分おきに休憩をとり水分?塩分を補給する。暑さに弱い人※は運動を軽減または中止。 |
28°未満~ 25°以上 | 24°未満~ 21°以上 | 31°未満~ 28°以上 |
警戒 (積極的に休憩) |
熱中症の危険が増すので、積極的に休憩をとり適宜、水分?塩分を補給する。
激しい運動では、30分おきくらいに休憩をとる。 |
25°未満~ 21°以上 | 21°未満~ 18°以上 | 28°未満~ 24°以上 |
注意 (積極的に水分補給) |
熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。熱中症の兆候に注意するとともに、
運動の合間に積極的に水分?塩分を補給する。 |
21°未満 | 18°未満 | 24°未満 | ほぼ安全 (適宜水分補給) |
通常は熱中症の危険は小さいが、適宜水分?塩分の補給は必要である。
市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意。 |
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