3×3のフイルタを用いて画像の補正
フィルター
F0 | F1 | F2 |
F3 | F4 | F5 |
F6 | F7 | F8 |
画素G0~G8、夫々の階調値をK0~K8とし、夫々の画素に対するフィルタの値をF0~F8とします。
中央の画素G4は注目する画素で、G4のフイルタ処理後の値は次の計算式で計算します。。
G4(フィルタ処理後の階調値)= ( (K0XF0)+(K1XF1)+・・・+(K7XF7)+(K8XF8) ) / 除数( F0+F1+・・・+F7+F8 ) + 加算値
- フイルタ処理する場合、画像の外周画素は注目する画素(G4)を基準とした場合、G4以外の画素が外側に出てしまうため、処理はしません。
- 除数( F0+F1+・・・+F7+F8 )がゼロの場合は除数を1として、除算しません。
- 演算結果で適正値が出ない場合は加算値(0~255)を加えて調整します。
- 処理後の演算結果の階調値が0~255の範囲外であれば、0以下の場合は0、255以上の場合は255に補正します。
エッジの強調
エッジを強調する事により、はっきりと他の部分と区別でき、画像中の図形を識別できます。
水平方向フィルタは水平方向に階調値が大きく変わる縦方向の線や、エッジが強調されます。
垂直方向フィルタは垂直方向に階調値が大きく変わる縦方向の線や、エッジが強調されます。
輪郭の強調
ラプラシアン 8近傍フイルター
1 | 1 | 1 |
1 | -8 | 1 |
1 | 1 | 1 |
ラプラシアン 4近傍フイルター
0 | 1 | 0 |
1 | -4 | 1 |
0 | 1 | 0 |
縦・横・斜め全ての方向に向いたエッジを強調するラプラシアンフイルタがあります。
4近傍と8近傍のフイルタがあり、輪郭抽出の精度は8近傍の方が高いです。
シャープ
フィルター
-1 | -1 | -1 |
-1 | 12 | -1 |
-1 | -1 | -1 |
画像のぼやけた部分をクリアにし、シャープな印象にします。
ぼかし効果の逆の処理です。
ぼかし(平滑化)
画素毎の階調差をなくし、滑らかな画像にします。
画像のノイズを取リが可能でありますが、反面、画像のシャープさが失われ、ボケてしまいます。
エンボス
浮き出し加工で、紙面に凹凸をつけたような仕上がりが特長です。
※演算結果に128加算して調整します。
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