パッシブネットワーク計算(アッテネーター)

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パッシブネットワークシステムでは、特定の周波数帯域を分割するフィルターが必要になります。
そのほかに、各音域の音圧を調整するアッテネータが必要になります。
アッテネーターはそれぞれのユニット(ウーハー(低域再生)、スコーカー(中域再生)、ツイーター(高域再生))に抵抗を取り付けて音圧の減衰量を調整します。
また、各ユニットのの能率が違う場合にも抵抗を取り付けて能率を合わせます。
ここでは、減衰量を指定してそれぞれの抵抗値を計算します。

 
減衰量(G(dB)):
ユニット
抵抗(R(Ω)):

 

減衰率
R1(Ω)
R2(Ω)
R3(Ω)
   

R1=R(1-10(-G/20))
R3=R(10(-G/20))
R3=R R2/(R+R2)より
R2=R R3/(R-R3)

Go=Gi-減衰量(G(dB))

アッテネーターの位置づけ(3wayの場合)

ウーハー(低域)、スコーカー(中域)、ツイーター(高域)に分割した場合、
中域、高域の音圧を調整する様に計算します。
また、各スピーカーユニットのインピーダンスによって見かけの能率が変わるので、
この能率も考慮して計算します。

スピーカーユニットの能率による調整

左記の回路図で電力量1W
(電圧2.83V、スピーカーインピーダンス8Ω)で、
スピーカーからの距離1mで測定した能率を
dB/w/mで表します。
スピーカーのインピーダンス4Ωの場合は
電力量は2Wで2倍となり、
能率は+3dB/w/m大きくなります。
また、スピーカーインピーダンス6Ωの場合は
1.33Wで、能率は+1.25dB/w/m大きくなります。
従って、各スピーカーユニットの
インピーダンスによって見かけの能率が変ります。
例えば、ツイーターが4Ω(93dB/w/m)に対してウーハーが
8Ω(90db/w/m)だった場合は、アッテネータによりツイーターの能率を3dB減衰させると、
見かけの能率は90db/w/mになり、ウーハーとツイーターの能率を同じに調整できます。

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