和音

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和音は高さの違う音が2つ以上同時に出され、重なって響く音で「三和音」「四和音」があります。
三和音は、和音の基本となる音(根音)の上に3度ずつ重ねあわせたもの(根音+第3音+第5音) です。四和音は三和音の上にさらに3度高い音を重ねた和音(三和音+第7音)です。
三和音は、根音(一音)と三音・五音の音程差が4音程・7音程と、3音程・7音程、それ以外に分類して
それぞれを長三和音(major(メジャー))、短三和音(minor(マイナー))、減三和音(dim.(ディミニッシュ))と言います。


長三和音は音程比が単純(※4:5:6)で明るい響きです。
短三和音は音程比が大きく(※ほぼ10:12:15)て少し暗い響きに感じます。
減三和音は、一組の音程比率は単純化出来ますが、3音の比率は単純化出来ないため、不安定な響きになります。
※音程比は純正律音階の場合です。
※※音名D(レ)」「F(ファ)」「A(ラ):Dm」の音程比は27:32:40で、ほぼ10:12:15です。

 分類 音名 コード 根音(一音)と音程差 音程
三音 五音 七音
三和音 メジャー
(長三和音)
C
F
G
マイナー
(短三和音)
Dm
Em
Am
ディミニッシュ
(減三和音)
Bdim
四和音 メジャー Ⅰ7 CM7 11
Ⅳ7 FM7 11
Ⅴ7 G7 10
マイナー Ⅱ7 Dm7 10
Ⅲ7 Em7 10
Ⅵ7 Am7 10
ディミニッシュ Ⅶ7 Bdim7 10


和音の音程と音名、和音コード表記の関係を示します。(*で表示)

音程 1234567891
0
1
1
1
2
1234567891
0
音名/
コード
CDEFGAB CDEFGA
C***
Dm***
Em** *
F+** *
G+* **
Am++* **
Bdim++ ***
CM7*** *
Dm7+*** *
Em7+** **
FM7++** **
G7+* ***
Am7+++* ***
Bdim7+++ ****

和音の構成音を変えずに、一番下の音を1オクターブ上げ下げしたたものをその和音の回転形といいます。(+で表示)

和音コード表記は下記の通りです。

※m(b5)はdimとも標記されます。
※「Ⅴ(G)」のコードは7ど音がminorで、
 3度音がmajorなので両方省略されて
 「7」だけになります。
※Mはmajや△で表記することもあります。
※m7(b5)はφ(ハーフディミニッシュ)
 とも表記されます。

和音の特徴ごとにグループ分けをすると、
基準になる音を「主音(C)」、5度上の音を「属音(G:ドミナント)」、5度下の音を「下属音(F:サブドミナント)」と呼びます。
五度圏(5度のサークル)の右隣は属音、左隣は下属音になっております。
主要三和音であるⅠ(C)、Ⅳ(F)、Ⅴ(G)をそれぞれ「主和音(トニックコード)」「属和音(ドミナントコード)」「下属和音(サブドミナントコード)」と呼び、
それ以外の4つの和音は似た構成音を持つ3つのグループに分けられます。
トニックコードはⅠ(C)、Ⅲ(Em)、Ⅵ(Am)、ドミナントコードはⅢ(Em)、Ⅴ(G)、Ⅶ(Bmb5)、サブドミナントコードはⅡ(Dm)、Ⅳ(F)、Ⅵ(Am)のグループになります。



また、和音コード進行についてはカデンツがあります。
カデンツは、和音の機能を考慮し、楽曲中の調の中で自然な流れになるよう作られた和音コード進行のことです。
カデンツには、以下の3種類があります。
コード進行はトニック(T)で始まり、トニック(T)で終わります。ドミナント(D)からサブドミナント(S)のコード進行はありません。
・トニック(T)→ ドミナント(D) → Tonic
・トニック(T)→ サブドミナント(S) → ドミナント(D) →トニック(T)
・トニック(T)→ サブドミナント(S) → トニック(T)
左図にコード進行の関連を示します。

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