認知症検査(HDS-R/MMSE)

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認知症の検査は、問診、神経心理検査、画像検査、血液検査などを組み合わせて行われます。
神経心理検査は、記憶力や思考力、判断力などを評価する検査で、長谷川式認知症スケール(HDS-R)やミニメンタルステート検査(MMSE)などがあります。 物忘れがひどくなった、新しいことを覚えにくくなった、時間や場所が分からなくなった、などの症状が見られたらこの検査で確認して、早めに受診しましょう。

長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)

長谷川式認知症スケール(HDS-R)は、開発者である長谷川和夫氏の名前を含めた改訂した
「Hasegawa Dementia Scale-Revised」の略称です。
一般の高齢者の中から認知症の高齢者をスクリーニング
(無症状の者を対象に、疾患の疑いのある者を発見する)
することを目的に用いられる簡易的な認知機能テストです。
今では認知症の診断にあたって信頼性の高い評価方法として、
日本国内の多くの医療機関で使用されています。

No質問内容点数
1年齢:お歳は幾つですか?(2年までの誤差は正解) 1点
2日付に関する見当識:今日は何年の何月何日ですか?何曜日ですか?
(それぞれ1点ずつ)
・年
・月
・日
・曜日


1点
1点
1点
1点
3場所に関する見当識:
私達が今居るところはどこですか?(自発的2点、家・病院・施設の選択1点)
1点
1点
4言葉の記銘:
これから言う3つの言葉を言ってみて下さい.後でまた聞きますので覚えて下さい。
1:a)桜 b)猫 c)電車  2:a)梅 b)犬 c)自動車
1点
1点
1点
5計算:100から7を引いてください(100‐7は?それから7引くと?)
93,86
1点
1点
6逆唱:私がこれから言う数字を逆にいってください(6-8-2、3-5-2-9)
286,9253
*3桁逆唱に失敗したら打ち切り
1点
1点
7言葉の遅延再生:
先ほど覚えてもらった言葉をもう一度言って下さい。(自発的2点、ヒント1点)
a)植物 b)動物 c)乗り物
1点
1点
1点
1点
1点
1点
8物品再生:
これから5つの物品を見せます.隠しますので何があったか言ってください。
(相互関係の無いもの、
例えば「時計、メガネ、マグカップ、歯ブラシ、鍵、鉛筆」など)
1点
1点
1点
1点
1点
9言葉の流暢性:
知っている野菜の名前を出来るだけ多く言って下さい。
(答えた野菜の名前を右欄に記入.途中で詰まり、
約10秒待ってもでない場合にはそこで打ち切り)
0~5=0点、6=1点、7=2点、8=3点、9=4点、10=5点
1点
1点
1点
1点
1点

 

合計点数 0 点 

20~30点:認知機能に異常なし
11~19点:軽度認知障害の疑いがある。
10点以下:認知症の疑いがある。

ミニメンタルステート検査(MMSE)

MMSE(Mini Mental State Examination:ミニメンタルステート検査)は認知機能の点数化により
客観的に認知機能レベルを把握する検査です。
世界中で、認知症の診断に広く使用されるようになっています。

No質問内容点数
1時間の見当識:今年は何年ですか
今の季節は何ですか
今日は何曜日ですか
今日は何月ですか
今日は何日ですか
1点
1点
1点
1点
1点
2場所の見当識:ここは何県ですか
ここは何市ですか
ここはなに病院ですか
ここは何階ですか
ここは何地方ですか (例:関東地方)
1点
1点
1点
1点
1点
3即時想起:物品名(相互に無関係)
検者は物の名前を1秒間に1個ずつ言う.その後,被験者に繰り返させる
正答1個につき1点を与える.3個すべて言うまで繰り返す(6回まで)
何回繰り返したかを記す
1点
1点
1点
4計算:100から順に7を引く(5回まで).あるいは「フジノヤマ」を逆唱させる 1点
1点
1点
1点
1点
5遅延再生:3で提示した物品名を再度復唱させる。
答えが出てこない場合は「動物」「植物」「乗り物」のように
ヒントを出すこともできます。
1点
1点
1点
6物品呼称:
(時計を見せながら)これは何ですか
(鉛筆を見せながら)これは何ですか
1点
1点
7文の復唱:次の文章を繰り返す「みんなで,力を合わせて綱を引きます」 1点
8口頭指示:(3段階の命令)
「右手にこの紙を持ってください」
「それを半分に折りたたんでください」
「机の上に置いてください」

1点
1点
1点
9書字指示:(次の文章を読んで,その指示に従ってください)
 「眼を閉じなさい」
1点
10自発書字:(何か文章を書いてください) 1点
11

図形模写:(次の図形を書いてください)

1点

 

合計点数 0 点 

28~30点:認知機能に異常なし
24~27点:軽度認知障害の疑いがある。
23点以下:認知症の疑いがある。

HDS-RとMMSE共通シートについて

両検査の 重複項目(見当識・記憶・計算など)を一度の実施で比較・評価可能で、
検査を受ける患者さんの負荷を軽減して、検査の効率化を図ることができます。
参考で「HDS-RとMMSE の共通シート」もご覧ください。

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